「ねぇ流?校舎、案内してほしいなぁ」 昼休み、男女のクラスメートの誘いを断り、俺の机にやってきた蜜。 「……他のやつらに頼めよ」 わざわざ俺のところに来なくても。 変な噂を立てられるのはごめんだ。 「嫌。流じゃなきゃ、わたし嫌だよ」 蜜の一言でまわりがざわつく。 「どういうこと?三枝さんがいるのに」 「あの子、青葉くんのなに?」 ……はぁ、面倒くさい。