なぁぁ……!? 「ちょ、ちょっと唯!」 「じゃああたしは自分の席に戻るねー」 そう言って教室の真ん中の席に戻っていった。 あんの唯! あとでなんかしてもらうっ! 「三枝?」 「えっ?なに?」 2人きりになり、 あたしに話しかけてくれた椎木くん。 「今日、一限目の国語の教科書忘れたんだ。見せてくれる?」 メガネから覗く優しい瞳。 え、あ、あたしに言ってるんだよね?