「はぁ?あんたなに言ってんの?」 「強気なくせに、やることは女の子なんだな。俺に“理想の王子さま”でも求めてる?」 冷たく笑うと、三枝は何も言わずに俺を見た。 まるで宇宙人でも見ているかのように。 「もしそうならおあいにく様。残念だけど、俺は王子さまじゃない。お前の期待に応えるようなことはしねぇから」 三枝にそう吐き捨てると、ポケットに手を突っ込んで俺は校舎に歩いていく。 「何よふざけるな青葉ー!!」 三枝のそんな叫びを鼻で笑いながら。