あ!この子あたしに 突っかかってきた子だ! 片瀬朋っていうんだ……。 あたしたちのところに 歩いてくる足取りは、重い。 「片瀬、話がある」 「…………」 「何が言いたいか、わかるよな?」 青葉のいつもより低い声に ビクッとなる片瀬さん。 教室の入り口だったからか、 まわりのみんなはシンとなった。 「……なさ……い」 俯いたままの片瀬さんから 小さな声が聞こえた。 「あ?」 「あんなことに……なるなんて思わなくて……っ」 声が震えていた。 ―――もしかして泣いてる?