どれくらいそうしてただろ。 気づけば離れるタイミングを失っていて。 バクバクと心臓がうるさい。 冷静になったら、 青葉の甘いにおいにドキッとなった。 あたし、あの青葉に 抱きしめられてるんだよね? ヤバいなにこれ……。 「……ね、ねぇ青葉」 「三枝、俺――……」 ―――シャッ 「青葉くん、目は覚めたー?」 2人が声を出した瞬間にカーテンが開かれ、 顔を出した保健室の先生。