夜が明けて、窓の外が明るくなった頃だった…


さすがのオレも疲れが出ていたからか、ベッドの傍らで椅子に座ったまま、ウトウトとしてた



「…ゃん…ちゃん、…」


…あー…なんだー?まだ寝ててぇんだけど…


「…二郎ちゃん!」


誰かに肩を揺すられた


「んー…ぁ…あ?…」


頭を上げオレを呼ぶ声の方を向くとマサコだった


うぉっ…まだ眠る脳には、マサコの顔は刺激が強いぞ…

少々、身体を後ろへと引く


「二郎ちゃん、見て!」


寝ぼけ眼で、マサコが指さす方を見ると…


マナカの閉じていた瞳の睫毛が動き、ゆっくりと瞼が開かれようとしてた



「マ、マナカ…?」


マナカの手をギュッと握り、マナカの名前を呼ぶ


開いた瞳がゆっくりとオレの方へと向けられた



「マナカ…ここ、病院だよ 大丈夫か?」


じっ…とオレを見るマナカは、返事もせず、ゆっくりと瞬きをして
信じられない言葉を発した



「…だ…れ…?」




え…


今、なんて言った?…