そして、歩いて行くと
数台のベッドがあり、何人か患者さんが寝ていて、マナカがどこにいるのか、目線を左右移動させると、
視線の橋に、マスクをし医療用の薄い白の上着を着て座っている
デカい三人組がベッドの人物を
心配そうに見ていた


う…
なるほど…兄弟…て…
あいつらのコトだったのか…
よく…ココに入れてくれたよな…
不信感ありありと思うが…


オレも看護師さんにマスクと上着を貸し出され、着用しマナカのベッドに近づいた


「「「…二郎ちゃん!…」」」


オレに気づいた三人組が小声で叫ぶ


頷いてマナカの傍に行き、布団の中のマナカの右手を両手で握った


「マナカ…」


お腹の子も心配だったけど、オレはマナカが無事でいてくれたことに心から安心した


「バーバラ、ミサト、リョーコ、ホントにありがとな お前らにはホントに感謝するよ ありがとう」

三人に深く頭を下げた

「ううん、二郎ちゃんとわたしたち、家族みたいなもんだから、お礼なんていらないわ、
マナカちゃんも、わたしたちの大事な妹よ 妹を守るのは姉の役目だから、当然のことをしたまでよ」

化粧が崩れまくった顔でバーバラい言う

ミサトもリョーコも、大きく頷く


「じゃー、私たちは行くわね」


「あぁ…わりぃな、ありがとう」

そして
三人はICUを後にした