診察室のドアが開き、マナカが出てきた


オレの隣に座り
マナカが笑顔でこちらを向いた



「10週に入ったとこだって」


そう言うと、カバンから一枚の写真のようなものを出し
オレに見せた


「こ、コレって…」


「うん、ちっちゃいでしょ でも、ちゃーんと
このお腹の中にいるんだよ

男の子かなぁ?女の子かなぁ?


潤は、どっちがいい?」



嬉しそうにお腹をさするマナカ


「うん、マナカに似た女の子がいいかな

でも…どっちでもいいよ

オレとマナカの子だからな」


ヴヴ…ヴヴ…

ポケットに入れてたスマホが振動した


取り出して、ディスプレイを確認する


げっ!!!


社長かよっ!!


ったく! オレは今日休みなんだから出ねぇ!


すぐさまポケットにスマホを戻し、

マナカの代わりに会計を済ませた