ミーティングが終わり、食事を済ませて
自分の部屋に戻る

テーブルの上に置きっぱなしにしていた
スマホのディスプレイのランプが光っていた

手に取って、画面をタップする
メールのマークが出てたので開いてみた

マナカからだったのですぐに確認した


【お仕事おつかれさま

潤のいるスタジオの近くに
ウチのショップが近々オープンするの

私、あさって、準備を手伝いにいきます

少し会えるかなぁ?

あ、ムリならいいよ】


「ふっ…マナカのヤツ…」


口元が自然に緩み、オレは当然のようにマナカに電話をかけていた


呼び出し音、4コール…


ガチャ


『潤?』


「うん、マナカ、メール見た お前、こっち来る、って大丈夫なのか?」


『大丈夫だょ、車で行くし、乗せてってもらうから』


「そうか、ムリすんなよー あさってのスケジュール確認して
大丈夫な時間、メールする」


『うん わかった じゃぁ、おやすみ』


「て、おいっ もう、切るのかよ?」


『え? だって… 潤、疲れてるデショ…?』


「マーナカ、オレ、そんな軟じゃねぇょ… 
せっかくマナカの声聞けたのに、これだけか…」


ちょっと拗ねた声で言ってみる…


『あ、ご、ごめん…』


マナカの声が、小さくなる

そうゆうとこ、ますますカワイイなと思う


「ははっ、ウソウソ、マナカこそ、体調大丈夫か?」


『うん、大丈夫だょ お店のみんなも気を使ってくれて
辛くなったら、休んでいいよ、って言ってくれてるの』


「そっか…よかった… なぁ? マナカ…」


『ん?なぁに?』


海外ツアーのことを今言おうか、すごく迷ってる
今の合宿で一緒にいられないうえ
また、海外でいないとなると…

今は、まだ、言わない方がいいのかもしれない…


『どしたの? やっぱ、潤、疲れてるんじゃない?
明日もレッスンあるんでしょ?

早く、休んだ方がいいょ、私も、明日早いから、寝るね』


こんな時も、オレの身体を気遣うマナカがとっても愛おしい



「マナカ……アイシテル」


自然と言葉が出た

 
『うん…私も…アイシテル』


電話だけでは物足りない


そんな、気持ちでいっぱいだった