「なんだ?潤 なんか質問か?」


いつの間にか不服そうな顔になってたようだ


「社長… なんでまた、海外に?

日本だけじゃ、ダメなんすかっ?」



視線の端に、君塚が鼻で笑った表情が目に入った



「うん 用紙の一番最後、見てくれ」


そう言われて、最後のページを捲る


「韓国、香港、台湾 3か国の 
あらゆるアニメのCD、DVD、イベント来場者数の年々の平均をまとめたものだ」


グラフに纏めてあるのを見れば、年々増加、
ここ2,3年は特に伸びていた


そして、オレたち4人の3か国のファンクラブの会員数も増えていた


「これでわかっただろ?潤

お前ら4人、今、アジア圏じゃ、飛ぶ鳥落とす勢いで人気あるんだ

それくらい、自覚してほしーけどな…」


確かに、日本では、トップ10?、いや、トップ5?
には入ってる…と自覚してたが…

海外でも、そうだったとは…


「荒井社長、3か国ツアーは、いつ、予定ですか?」


君塚が真剣な顔つきになり社長に尋ねた


「そうだな、今度のアニメのアフレコ撮り終えたらすぐに出発する予定だ

この合宿中後半に、7話まで、お前らの分撮ってしまう

後半12話まで合宿から帰ってすぐ撮り終えてしまうつもりだ

たぶん、セカンドシーズンも予定されてるから

今年後半から来年は、お前ら激忙しいぞ」


「げ、マジすかっ?!めっちゃ、ハード…」


柿谷が、テーブルに突っ伏した


「まぁ、忙しいのは有難いと思え、それにファンがお前らのコト待ってるしな…」



そう言われちゃ、反抗できねぇよなぁ…