香る風の果てのレビュー一覧
5.0
嘘偽りのない金木犀か それとも あなたの残り香か どれだけ離れていようと 想うだけで香り立つ あなたのことを 想うだけで 願いは叶う
嘘偽りのない金木犀か
それとも
あなたの残り香か
どれだけ離れていようと
想うだけで香り立つ
あなたのことを
想うだけで
願いは叶う
“甘い香りに呼ばれて振り向いた。”
冒頭の一文から、とても惹きつけられました。素敵です。
全編を通して情景描写がとても丁寧で、
主人公の視点や心情の移ろいを
同じスピードで感じることができました。
なかなか、こんなに自然にフィットしないもの。
ひとえに作者様の筆力故でしょう。
ほのかな金木犀の香り
吹き抜け舞い上がる風の流れ
恋のためらい
祭りの喧騒
懐かしいコロッケの匂い
食まれた耳朶の熱さ
どれも、うっとりしてしまうほどのリアリティ。
五感の全てで感じてほしい
上質のストーリーです。
大人になると
自分を抑えてしまい
つい我慢してしまう。
会いたいけど会えない
遠距離恋愛。
好きだからこそ
どうしていいのかわからない。
自分の心の中の葛藤。
金木犀の香りが
ふわりと漂うような作品。
丁寧な描写が
秋祭りを画像のように
読み手に浮かべてくれます。
想いが込められた
素敵な作品でした。
金木犀
昔からある
馴染みのコロッケ
公園の木々
缶コーヒーの香り
吹き抜ける風の匂い
そして
彼のスーツの匂い……
毎回ながらの作者の
丁寧な描写に
風景はもちろん
匂いまでもが
感じられるーーー
そんな小説です。
恋する女性なら
誰しも感じる思い。
好きだけど
言いたくない
言いたくないけど
好きだから
言いたい
複雑な思いを
優しく吹き抜ける風と共に
描かれています。
是非、一読ください。
* 会えなくても 【仕方ない】 メールの返信が遅くても 【仕方ない】 彼は、 遠く離れた地で頑張っているのだから… その裏側で感じる 【真の心】 声が聞きたい、会いたい… 触れたい 気持ちを確かめたい… *ー*ー*ー*ー* 遠距離恋愛を経験した誰もが 感じる気持ちの葛藤。 金木犀の香る秋祭りに 幸せを呼び込みますように… 丁寧な描写が、遠距離恋愛を経験した事のない方にも、切なさと幸せを運びます。 ぜひ、ご一読を。
*
会えなくても
【仕方ない】
メールの返信が遅くても
【仕方ない】
彼は、
遠く離れた地で頑張っているのだから…
その裏側で感じる
【真の心】
声が聞きたい、会いたい…
触れたい
気持ちを確かめたい…
*ー*ー*ー*ー*
遠距離恋愛を経験した誰もが
感じる気持ちの葛藤。
金木犀の香る秋祭りに
幸せを呼び込みますように…
丁寧な描写が、遠距離恋愛を経験した事のない方にも、切なさと幸せを運びます。
ぜひ、ご一読を。
金木犀の花が咲くころ、秋祭りが始まる。
小さいころは毎年参加していた。
だけど、いつからだろう。
いつの間にか自分の気持ちに蓋をして、見えない虚勢を張り続けて、大人になって…地元の美味しいコロッケを買わなくなってしまったのは。
彼が上京すると聞き、何故地元に残らないのか、もうここへは帰って来ないのかと浮かぶ疑問の数々。
すぐに会えないからこそ感じる不安の芽を、私は未だに払拭出来ていない。
仕事だから、分かってる。無理して帰って来てほしくない。負担にはなりたくない。会いたいなんて言えない。
金木犀の花が咲くころ、秋祭りが始まる。
きっと香る風の果てにあるのは、金色に輝いたしあわせなんじゃないかと感じました。
優しさに溢れた作品です。丁寧な心理描写に、趣ある情景描写に浸りながら読んでみて下さい。
優しい作品をありがとうございます。
ていねいで、きれいな小説です。
誰もが、おそらく、いつか抱えるであろう悩み。好きな人との距離感。
踏み出したいけど、なかなか踏み出せない主人公のもどかしい気持ちが、秋の風景と共にていねいに、きれいに描かれていました。
友人や恋人との関係性も、短いながら、わかりやすくまとめられています。
読むと、恋がしたくなる。
そんな素敵な作品でした。
金木犀の花が咲く頃。 甘い香りを纏った風が ふわりと夜空に 舞い上がる。 舞台は地元の秋祭り。 じわじわきます。 柔らかさを感じるお話でした。
金木犀の花が咲く頃。
甘い香りを纏った風が
ふわりと夜空に
舞い上がる。
舞台は地元の秋祭り。
じわじわきます。
柔らかさを感じるお話でした。
久しぶりにじんわりきました。
目に浮かぶような背景、祭り。
金木犀のあまい香り。
人間の持つ全ての感覚を刺激される作品でした。
遠距離になってしまった彼に何と返事をすれば良いのか、メールを送る際の彼女の気持ちが切なくなります。
彼が現れた時に、読者の瞳にもきっと涙が浮かんでくるような、じんわりと温かな作品でした。
オススメです。
とんとんとん、と 優しく肩をたたくような金木犀の香り 強がりを ゆっくりと溶かしてくれる わたしと、彼と、親友と 繋がってるっていいな あったかいって、こういうこと 幼馴染みの誰かに、会いたくなりました 実は、今日は地区の秋祭り 行きがけに金木犀の香りにハッとして 頬がゆるんだところでした そしてこの作品に出会って 何だか運命的な出会い(笑) ありがとうございました!
とんとんとん、と
優しく肩をたたくような金木犀の香り
強がりを
ゆっくりと溶かしてくれる
わたしと、彼と、親友と
繋がってるっていいな
あったかいって、こういうこと
幼馴染みの誰かに、会いたくなりました
実は、今日は地区の秋祭り
行きがけに金木犀の香りにハッとして
頬がゆるんだところでした
そしてこの作品に出会って
何だか運命的な出会い(笑)
ありがとうございました!
秋の情景から始まる作品。 あまりにもキレイな描写に引き込まれました。 正直状況は違うものの、私も「私から言ってやるもんか!」と今、まさに思っていることがあり、親友の言葉に耳を塞ぎたい気分になりました……。 ワガママと、素直に言葉に出すこと。 似ているようで実は全く別物。 意地もあるけれどそれだけじゃないからこそ、なかなか簡単に口に出来なかったりする。 顔が見えないのなら、ふれ合えないのならなおさら。 だけど、「言わないこと」で相手にも自分と同じような不安を与えていることもあるのかもしれない、と思わせて貰いました。 たまには素直に。 思いをそのまま言葉にして、風のように相手に伝えることができれば。 金木犀の香る、少しもの悲しくなってしまいそうな秋も、心地よく穏やかに香りを楽しめるのかもしれない。 秋にピッタリの作品、是非、この時期にご一読を。
秋の情景から始まる作品。
あまりにもキレイな描写に引き込まれました。
正直状況は違うものの、私も「私から言ってやるもんか!」と今、まさに思っていることがあり、親友の言葉に耳を塞ぎたい気分になりました……。
ワガママと、素直に言葉に出すこと。
似ているようで実は全く別物。
意地もあるけれどそれだけじゃないからこそ、なかなか簡単に口に出来なかったりする。
顔が見えないのなら、ふれ合えないのならなおさら。
だけど、「言わないこと」で相手にも自分と同じような不安を与えていることもあるのかもしれない、と思わせて貰いました。
たまには素直に。
思いをそのまま言葉にして、風のように相手に伝えることができれば。
金木犀の香る、少しもの悲しくなってしまいそうな秋も、心地よく穏やかに香りを楽しめるのかもしれない。
秋にピッタリの作品、是非、この時期にご一読を。
金木犀の香りと、祭りの気配。都会とははなれた、地元の町。 遠くにいる彼氏に対する不安は、一度生まれると、ふくらんでいく。 どうして、そっちで就職したの。どうしても、帰ってこれないの。 一度飲み込んでしまうと、取り出すことが難しくなるね。 会えないから。声を聞けないから。自分の気持ちに、無理やりフタをするから。 嫌われたくない。負担になりたくない。 自分のわがままと、相手を思いやる気持ちが重なって、やってくる秋が切なさを増す。 でも、全部押さえて、「いい大人」にならなくたっていいんだって。生まれた「会いたい」を、捨ててしまわなくてもいいんだって。 たくさん飲み込んで、それでもこぼれた「会いたい」に、心がほっこりじんわりしました。 素直になることが気持ちをつなぐ。寒い季節への移り変わりを感じながらも、それでもあたたかい。素敵なひとつの恋愛模様です。
金木犀の香りと、祭りの気配。都会とははなれた、地元の町。
遠くにいる彼氏に対する不安は、一度生まれると、ふくらんでいく。
どうして、そっちで就職したの。どうしても、帰ってこれないの。
一度飲み込んでしまうと、取り出すことが難しくなるね。
会えないから。声を聞けないから。自分の気持ちに、無理やりフタをするから。
嫌われたくない。負担になりたくない。
自分のわがままと、相手を思いやる気持ちが重なって、やってくる秋が切なさを増す。
でも、全部押さえて、「いい大人」にならなくたっていいんだって。生まれた「会いたい」を、捨ててしまわなくてもいいんだって。
たくさん飲み込んで、それでもこぼれた「会いたい」に、心がほっこりじんわりしました。
素直になることが気持ちをつなぐ。寒い季節への移り変わりを感じながらも、それでもあたたかい。素敵なひとつの恋愛模様です。
祭囃子の中に香る、甘く切ない金木犀。 会いたいよ。 でも言えないよ。 涼やかな風が、そっと頬を撫でていく。 頑なでつよがりな、わたしの心を解かしながら。 待ち焦がれた、あなたのぬくもりを探しながら。 *** 近すぎると見えなくなる。 離れすぎていても見失ってしまう。 会いたい、と素直に言えないくせに、結局ひとりで抱え込んで悩んでしまう。 心の中に閉じ込めてしまった思い。その蓋を開けるのは、とても勇気のいることだけれど。 でもきっと、彼も同じ気持ちでいてくれるから。 お互いに、誰よりも会いたい、って思っていたはずだから。 危うい恋に胸が詰まり、 そして金木犀の香りにふわりと包み込まれるような、やわらかく優しい読後感にほっこり。 秋の夜空にそっと染み込む、素敵なお話でした。
祭囃子の中に香る、甘く切ない金木犀。
会いたいよ。
でも言えないよ。
涼やかな風が、そっと頬を撫でていく。
頑なでつよがりな、わたしの心を解かしながら。
待ち焦がれた、あなたのぬくもりを探しながら。
***
近すぎると見えなくなる。
離れすぎていても見失ってしまう。
会いたい、と素直に言えないくせに、結局ひとりで抱え込んで悩んでしまう。
心の中に閉じ込めてしまった思い。その蓋を開けるのは、とても勇気のいることだけれど。
でもきっと、彼も同じ気持ちでいてくれるから。
お互いに、誰よりも会いたい、って思っていたはずだから。
危うい恋に胸が詰まり、
そして金木犀の香りにふわりと包み込まれるような、やわらかく優しい読後感にほっこり。
秋の夜空にそっと染み込む、素敵なお話でした。