すると、


「お疲れさまです。
今、どこに停まってるんすか?」


「今、ちょうど
高速降りて
少し先の路肩に停まってるんだけど
えっと・・・
もしかして、希の彼氏・・?」


「あー・・まぁ、はい。
じゃあ、今から
そっち行くんで
そこで待っててもらえます?」


「あ、じゃあ
お願いします」



電話を切り、
近くにあった服を着ると


「ほら、行くぞ。」


「え?私?」


「希の兄貴だろうが」


「あ、う、うん」


慌てて
黒崎伸治の後に続くように
家を出ると

近くの駐車場へ行き

あの、派手な長いワゴン車に乗り込んだ。


そして、走ること10分弱。


少し大きめの派手な看板が印象的な
まだ真新しい車屋さんへ到着した。