「仕事、行ってくる」


そう言いながら

出て行く黒崎伸治の姿を



「また・・・」

その先がいえないまま

そう言って
引き止めてしまう自分。



「あぁ、夕方・・・来る。」


そんな私を

少し笑うように、そう言いながら

頬に軽くキスをし

出て行く。


うれしさ、愛おしさ

そんな感情と同時に・・・



罪悪感が心の奥底にあり・・・


罪悪感よりも・・・


自分自身を抑え切れない自分がいて



もう・・・


ぐちゃぐちゃになっている。