誰も俺を助けてくれない。 わずか6歳で、人間不信になった。 そんな時に、母親から言われた―――忘れることのできない、あの言葉。 『アンタなんか……いなければよかったのに。 死んでしまえばいいのに…… アンタがいるせいで、あたしまで痛い目にあうじゃない! アンタなんて、生きている価値がないのよ! 誰もアンタを必要としている人間なんていない アンタは、あたしの……疫病神だ……っ!』 ―――疫病神。 疫病神。 やくびょうがみ。