少しは自分がイイ男だという事を理解してちょうだいよ。
まあ、ナルシストも嫌だけど。
「あーっ!天堂と青葉じゃんっ!」
「あ、本当だー。F組行ったってマジだったんだー?!」
校門に向かって歩いていたら、普通校舎から来た女の子2人が、こちらを指さして叫んでいた。
その声に反応して、私は顔を上げる。
彼女たちは手を振りながら駆け寄ってきた。
「天堂、青葉、久しぶりーっ!悪い事ばっかりやってるから、外部の高校に行っちゃったかと思ったよー」
「そうそう。エスカレーター組で初のF組行きだって言ってたもんねー」
クスクスとおかしそうに笑う彼女たち。



