断れる空気でもなく、ほぼ強引にお昼ご飯を一緒に行く事が決定してしまった。
2人に挟まれる形で歩く私。
男の子と一緒にご飯を食べに行くって今まで経験した事がないけれど、まさか初めての相手がヤンキー風の2人とは……。
宮田と行きたかったなぁー。
「せっかくだし、手でもつないじゃう?」
「はっ?!手?!」
昇降口を出たところで、龍斗がニコニコと提案してきた。
私が聞き返すと、朱雀がため息をつく。
「お前、響をからかうのやめろよなー。それやって、中等部の時、お前に本気になったオンナ、どれだけいたと思ってんだよ?」
「アハハ」
アハハ?!
龍斗、アハハで済まさないでくれる?!



