ヤンキークラスにいなかったら、龍斗の言葉をまともに受け取っていたと思う……。
「ちょ、ちょっと……。冗談でもそんなドキドキするような事、言わないでよっ!」
「あれ?ドキドキしたの?じゃあ、もっと言っちゃおうかなー」
「りゅ、龍斗っ!」
「何、ヒソヒソやってんだよ?」
朱雀がクルッとこっちを向いた。
どうやら、龍斗とのやり取りは聞こえていなかったらしい。
龍斗はいたずらっぽい笑みを浮かべて、シッと人差指を口に当てている。
……きっと、私の顔は真っ赤だと思う。
耳まで熱くなっているのが自分でもよくわかる。
龍斗は相当、イジワルだ……。



