でも、私が主張する間もなく、学級委員は私と朱雀に決定してしまった。
須藤先生、かなり強引過ぎるんだけどっ!
ヤンキー相手に有無を言わせないのはいいけど、私はヤンキーじゃないんだからねっ!
少しは私の意見も聞いて下さいってっ!
「響ちゃんよかったね。朱雀が引き受けてくれて」
「私、このクラスをまとめるなんてできないってー」
泣きそうになりながら龍斗に言ってみるけど、彼は笑うだけ。
「まあ、朱雀が立候補しなかったら、俺がやるつもりだったけど」
「え?」
「だって、響ちゃんに他の男が近づくの、許せないし」
ニコニコしながら言うけれど、サラッとそんな風にドキドキするような事を言わないでほしい。



