「よーし、じゃあ、1年間このクラスの学級委員をやってくれる人を決めるぞー。立候補はいるか?」
かなり明るい声の須藤先生。
意外にもクラス中がシーンとなり、誰も須藤先生と目を合わせようとはしない。
中には机に突っ伏して寝ている姿もある。
「なんだー?誰も立候補しないのかー?」
「せんせー、質問」
周りの様子をうかがっていたら、私の前の朱雀がスッと手をあげた。
「なんだ?天堂」
「学級委員って2人?」
「ああ、そうだ」
「それって男女1人ずつって事?」
朱雀の質問に私は石のように固まってしまう。
な、何という質問をしているのよっ!



