「お、お前は……っ!天堂朱雀……っ!」
「気安くフルネームで呼んでんじゃねーよ、小山田」
朱雀は私の隣に来ると、なぜか私の頭に手を置いた。
「響って、いつもこんなに起きるの早いのか?」
「……ちょっと事情があって」
佐和子と駅で会いたくないから早く来た……なんていう事情は説明できない。
私が言うと、朱雀はため息をついた。
「お前に付き合って早起きするのはまいるなー」
「別に付き合ってくれなくていいけどっ!私、朱雀の彼女じゃないし!」
「おうおう?そんな偉そうな口きいていいのか?F組ヤンキーに襲われても知らねーぞ?」
朱雀は私の頬をつまんで脅してくる。



