「それで?大神さんのクラスは?」
「……」
F組のヤンキークラスが嫌だって昨日は思っていたよ。
さっきまで普通校舎の方に行きたいって。
……でもさ、人間的におかしい人が普通校舎にもいるんだね。
人が触れて欲しくない所にどんどん踏み込んでくるっていうか。
佐和子みたいな人間がここにもいたのかよ。
いくら成績がいいからって、何でも許されるわけじゃ……。
「特進Sクラスの秀才君がコイツに何か用かよ?」
怒りでこぶしを作っていたところに、後ろから声が飛んできた。
振り返ると、朱雀と龍斗が門を入ってきたところだった。



