黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



振り返ると、メガネをかけた真っ黒な髪の男子生徒がそこにいる。


人を見た目で判断しちゃいけないってよく言うけれど、パッと見、物凄く勉強が好きそうな外見だった。


目はきついし、ヤンキーを毛嫌いしてそうなタイプ。



「はあ……」


「そっちのエリアには行かないほうがいい。バカが移るよ、バカが」


「……」



メガネをクイッと押し上げて、つかんでいた私の腕を放した彼。


アハハハ。


私もそのバカの一員なんですけど。



「本当に、この学園の理事長は何を考えてんだか。隔離しているとはいえ、何であんな野蛮な人種を集めたクラスなんか作るかね。キミもそう思わないかい?」


「や、野蛮な人種……」



思った通り。