宮田と私は家の方向が同じだった。
一緒に帰ろうとも言っていないのに、2人で並んで歩き出す。
「新しい友達できた?」
「へっ?!あ、うーん……」
宮田に聞かれて、私は首をかしげる。
朱雀と龍斗は友達のうちに入るのだろうか?
「まあ、まだ初日だから、これからか。俺はもう友達できたけど」
「えーっ?!そうなんだ?」
「出席番号、俺の前の奴なんだけど、話しかけたら、ゲームの話で盛り上がっちゃってさ」
キラキラと目を輝かせて楽しそうに話す宮田。
ああ、私もこんな風に新しい学校の事を話したかったよ……。
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