ああ、この中でも佐和子はリーダー的存在になっているんだ……。


高校で別れてよかったかも。



「時々、高校の話、聞かせてねっ!」


「じゃ、またねーっ!」



佐和子はフッと勝ち誇ったような笑みを浮かべて、みんなを引き連れて行ってしまった。


……何だ、アイツ!


自分は勝ち組だとでも言いたいわけっ?!


言っておくけど、アンタなんか、私のお母さんが入学金振り込み忘れをしなきゃ、A高校に入学できていなかったんだからねっ!


……って、心の中でしか言えないヘタレ。



高校のレベルで言えば、A高校よりも鳳凰学園のがレベルが高い。