「えっ、えっ?!」
あまりにびっくりしすぎて、言葉にならない。
私を見た龍斗が笑い出す。
「響ちゃん、落ち着こうよ。驚くのはわかるけど」
「だ、だって……!朱雀、理事長の孫なのに、何でこのクラス……」
普通、理事長の孫っていうポジションの人って、優秀なものじゃないの?!
こんなヤンキークラスにいていいの?!
「……みんな、オレの事を“理事長の優秀な孫”っていう目でしか見ないからな。ムカつくから、内部試験の時、白紙で答案出してやった」
「は、白紙……っ?!」
自分の人生どうなるかわからないのに、白紙で出しただなんて……。
私、本当にやっていけるのか、さらに不安になりました。