こんな顔でにらまれたら、私、生きていられないよ……。
お姉さんを助けた時、こんな顔でにらまれなくて本当によかった。
「っていう事だ。まあ、早く慣れろ。慣れれば気にならなくなる」
「な、慣れろって……」
朱雀は簡単に言うけれど、私の人生でヤンキーが介入してきたことなど一度もなかった。
それが今ではクラスメイトがヤンキーのみっていう状況。
慣れたら本当に気にならなくなるのかな……?
私もヤンキーの仲間入り……って事にはならないよね?!
「それで、何で私に親切にしてくれるの?」
さっき聞いた事はまだ答えてもらっていなかった。