「あー、着替えとかは他の空き教室使えば?俺、教室の外で覗きがいないか見張るし」
「あ、そ、そーですか……」
見張り役を買って出てくれたのは龍斗。
いや、そういう心配はしていないけれど……。
この中に混ざって、サッカーやれとか、バスケやれとかなるんでしょ?!
私、ついていけないんだけどっ!
「まあ、嫌ならやめるしかないよなー?高校生活を捨てる覚悟があれば……だけど」
「や、やめないよっ!」
……多分。
こんな環境だけど、高校生を続けていたほうが絶対にいいはず!
私、これといって、取り柄はないから働きに出たって、何の役にも立たない。



