銀太は真っ青な顔。
龍斗は苦笑い。
ガンペイの顔は、オレの後ろにいるから見えない。
「ふざけんな、お前ら全員、響に土下座しやがれーっ!」
この日の体育の授業は、オレがマジ切れして、終わった……。
「もう、そんなに怒らなくても大丈夫だって」
体育の授業の途中で、響を保健室に連れて来た。
先生がいなかったので、オレはアイスノンを響の顔面に押し付ける。
「私が鈍いからいけないんだよ。普通の人ならちゃんとキャッチしてるでしょ?」
「普通の女子は男子とサッカーなんかやらねーよ」
「そ、そうだけどさ……」
響の鼻が赤い。
鼻血が出ないだけマシだったか……。



