「お、大神ちゃん?!」
「おい、響っ!」
大の字にひっくり返っている響。
銀太が真っ先に駆け寄ろうとしたが、オレが奴の肩をつかんで引き戻した。
オレが一番先に決まってんだろうが!
「響、大丈夫か?!」
「あ、う、うん……。何とか死守したよ?偉いっしょ?」
顔を真っ赤にして、涙ぐみながらも笑った響。
……ふざけんな。
オレの響に……!
「銀太、てめぇっ!殺されてーのかっ?!」
「おいおい、朱雀。マジ切れすんなって。今のは事故だ事故!」
「ざけんな龍斗。元はと言えばお前が通すからいけないんだろうがよ?!」
「こらえろ、朱雀!お前が暴れたらシャレになんねー」
後ろからガンペイがオレをはがいじめにした。



