「そうかなぁ?だってさー」
「だってさー、じゃねーって。足手まといだなんて思わない。強いのはオレだけでいいから」
朱雀はそう言って、私の頭をなでた。
強いくせに、どうしてこんな風に優しいなで方ができるんだろう?
「響は黙ってオレに守られておけばいい。お前はオレの姫なんだから」
お前はオレの姫なんだから……。
朱雀は赤くなりながらそっぽを向く。
そんな風に言われたら、私だって赤くなっちゃうし……っ!
「あ、赤くなるなよ!言ってるこっちが恥ずかしいってのに……」
「そ、そんな事言ったってっ!」
恥ずかしいものは恥ずかしいもん!
言われ慣れてないしっ!