黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



全然気が付かなかった。



「言っただろ?お前はオレを信じていればいい……って」


「朱雀……」



朱雀の笑顔にホッとして、私は彼にしがみついた。


本当に怖かった……。


もうダメかと思ったし。



「ごめんな。響に怖い思いさせて……」


「いい。朱雀が来てくれたから、それでいい……」



ギュッと朱雀は力いっぱい抱きしめてくれた。


本当にこの場所は安心できる。


力強くて、温かくて……。



少し、落ち着いた後、泣きはらした顔の佐和子の方を向いた。



「佐和子もありがとう。怖かったよね……?」


「む、夢中だったし、別に……」


「素直になりなよ?こんな時くらい」



ポンッと龍斗に背中をたたかれて、佐和子の顔が少し赤くなる。