黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



名は体を表すってよく言うけれど、この人に似合った名前だなって思った。


……私とは大違い。



「ほら、ここがF組校舎」


「……え」



連れてこられた場所は、さっきの本館と見られる場所から結構離れた別館。


建物はさっきと変わらず、綺麗。


でも、私が驚いたのはそこではない。



「よう、朱雀。入学早々、女連れかよー?」


「いいのかー?普通科クラスの女をこんなところに連れてきちゃって」



ヘラヘラとしながら話しかけて来た男2人。


金髪にだらしない制服姿。


靴はかかとをつぶしているし……。


だけど、その校舎に入っていくのは、今話しかけて来た彼らのような風貌の人ばかりだった。