「おいおい、何だよ」
「変な女が飛び入り参加か?」
「どうするよ?」
ヤンキー達は、佐和子の乱入に戸惑っているようだった。
佐和子が来たけれど、状況は全く変わっていない。
それよりも、佐和子も私と同じ目にあわされる事になるかもしれない……。
どうしよう……どうしよう……っ!
「おい、誰に許可もらってオレの女に手を出そうとしてんだ?ああっ?」
その時、凄味のある声がして、一瞬にして空気が変わった。
私が顔を上げたと同時に、金髪の男、1人が勢いよく吹っ飛んだ。
「何だ?!コイツ……!」
仲間が吹っ飛ばされて怒りをあらわにする。



