だけど、車に乗せられたら、すべてが終わってしまう。
『ヤるだけヤッたら、どっか捨てりゃいいんだろ?』
さっき、ヤンキー達はそう話していた。
そんな事になったら、もう朱雀とは付き合えない。
学校にも行けなくなる……。
嫌だ……嫌だっ!
足に力を入れて何とか踏ん張る。
「強情な女だな。痛い目にあわないとわかんねーのか?ああ?」
そう言って、金髪の男が私のお腹に蹴りを入れて来た。
蹴飛ばされた衝撃で、足の力が緩んで、その場に崩れ落ちる。
「一発ここでヤッていくか?」
「そうだな」
前かがみになっていた私を起こすと、金髪の男はそのまま私を砂利の上に押し倒した。