「もしかして、君が響ちゃん?」


「うわー、思ったより可愛いジャン」



私を取り囲んだのは、金髪やら茶髪やらのヤンキー。


何で私の名前を知っているの……?



「佐和子ちゃんならいくら待っても来ないよ」


「えっ?」



いくら待っても……来ない?


どういう事……?



「時間はたっぷりあるし、俺たちとドライブ行こうぜー」


「やっ!離してっ!」



馴れ馴れしく肩を抱いてきた金髪の男。


振り払って逃げようとしたら、今度は別の金髪の男に腕をつかまれる。



「いいからいいから。ほら、早くしないと陽子に怒られるから……」


「バカ!それは言わない約束だろうが!」



陽子……さん?