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あれから1週間。
龍斗は陽子さんにどんな返事をしたんだろう?
朱雀も特に何も言ってはこない。
陽子さんの事は、朱雀の口から直接話を聞きたいのもあるんだけどなぁ。
でも、何となく今は口に出せる雰囲気じゃなかった。
心なしか、ピリピリしているように思えたから。
「んじゃー、今日はカラオケにでも行くか」
「えー?私、全く練習してないんだけどっ!」
ある日の放課後。
朱雀と並んで校門に向かっていた時だった。
学校帰りにデートをする事は日課になっていて、今日はどこに行くか話をしていたんだ。



