「だけど、彼女は二股かけてたんだ。しかも、隣町のヤンキー軍団の頭と付き合ってたみたいで、かなりもめたんだぜ?おかげで、朱雀も俺もめちゃくちゃやっちゃって、それから、通り名がついたってわけ」
「……」
二股……サイアク。
可愛いから何でも許されるってヤツ?
信じられない。
私はそんな事はしないよ……。
「まあ、悪いお友達も彼女にはたくさんいるみたいだから、気を付けて。って、朱雀にも言っておくか」
「うん……」
力なく返事をする私。
なんだか、朱雀に会いたくなってきちゃったなぁ……。
その時、カバンの入れていたスマホが鳴りだした。



