黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



「じゃあ、帰ろうか」


「あ、うん……」


「あ、ま、待って!」



龍斗の言葉に返事をした時、慌てたように陽子さんが制止する。



「勝手でごめんなさい。私、朱雀君にもう一度会いたいの……。会わせてくれないかな……?」


「……え?」



心臓をわしづかみにされたかと思うくらい、ギュッと痛くなった。


目をウルウルとさせて、私を見つめる陽子さん。



こんなに可愛い子なのに、朱雀はどうして別れを告げてしまったのだろう……?



「あ、う、うん……」



子犬のように見つめられたら、断る事はできない。


私は思わずうなずいてしまった。