掲示板の前から次々と人が移動していく。
だけど、私は人の流れにはついていく事はできなかった。
だって、Fだけ違う校舎っていうから、ここの人たちとは違う所へ行かなきゃ行けないんでしょ?!
ど、どこに行けばいいのよ……。
「あー、やっぱりここにいたのか」
途方にくれていると、私のそばで声がした。
この声には聞き覚えがある。
祈るような思いで顔を上げると、思い描いていた人がそこにいた。
「何も知らされてなかっただろうなーって思ったから、様子を見に来てやったんだけど、本当にいるとはな」
この前見た時とは違う制服……。
今は私と同じ、鳳凰学園の制服を着ている。



