黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



どれくらい泣いたかわからない。


気が付けば、駅の近くの小さな公園のベンチに座っていた。



「あーあ。何で俺が響ちゃんをなぐさめてんのかね?」


「だって……ぐすっ。無理に……笑うから……ぐずっ」



ため息混じりの龍斗に、鼻をすすりながら答える私。


それがおかしかったのか、なぜか龍斗はブッと吹き出す。



「な、何で笑うのぉ?!」


「いや、自分の事じゃないのに、何でそんなに素直に泣けるのかなーって」


「だって……」


「けど、その純粋さに朱雀は惚れたんだろうなー」



顔を上げると、龍斗は空を見上げていた。



その目から、涙が一筋流れ落ちる。