黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



龍斗に送ってもらわなくても、1人で帰れるのに……。


そんな風に思いながら、朱雀を見たら、目があった。



「そうだなー。その方が安心だし」



そう言われて、私は石島の一件を思い出してしまった。


あの時も確か、朱雀は理事長室に呼ばれて、私は龍斗と一緒に駅に向かっていた。


でも、途中で石島につかまって……。



「今度は大丈夫だから。ちゃんと強い男だって証明してみせるから」


「う、うん……」



龍斗の言葉に私はうなずいた。


あの時、私のせいで龍斗は自分の力を出せなかった。


もちろん、弱いだなんて思ってない。



あの一件で石島はこの学校を退学になった。


朱雀は、ちょっとお説教をされたみたいだけど。


正当防衛とはいえ、やりすぎだって。