黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



本当、サイアク。


知らずにそんな顔をしていたなんて。



「ま、いいじゃん。そろそろ自分の気持ちに素直になれば。今日、スッキリさせてさ」


「うん……そうだね」



龍斗は簡単に言うけれど、簡単な事じゃないんだってば。


その前に、宮田と顔を合わせたら、どうすればいいかな……。



何度目かのため息をついた時だった。



「よう、青葉。今日はお前1人かよ?天堂はどうした?」



駅まであと少しというところで、ドスのきいた声が耳に飛び込んできた。


私の隣で笑っていた龍斗の顔から笑みが消える。



「石島……」



金属バットを手にした石島が、バックにタチの悪そうな不良を数人引き連れていた。