黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



しかも理事長室。


きっと、中間テストの一件だろう。



「チッ。めんどくせーなぁ」



ガリガリと頭をかきながら、スピーカーをにらむ朱雀。



「行って来いよ。今行かなくても、どうせまた呼び出されるんだし」


「あー、そうする。じゃあ、龍斗、ワリーけど響と先に駅に行ってくれるか?」


「了解ー」



龍斗はヒラヒラと手を振って、朱雀を見送る。



「いいか、響!ちゃんと自分の思った事をぶつけろよ?」


「わかってる……」



説教するかのように朱雀はそう言って、理事長室の方へと走って行ってしまった。



……自分の思った事をぶつける。


宮田の事が終わったら、私は朱雀に自分の想いをぶつけよう。