「じゃあ、何だよ?」
「うっせーな。龍斗は黙ってろっ!」
楽しそうに絡む龍斗を見て、朱雀はギッとにらんだ。
そして、そのまま怖い顔で私の方を振り返る。
「響。今日、ハッキリさせるぞ!」
「何が?」
その怖い顔で言われても、何の事だか全くわかりませんって。
「A高校にいる小山田のダチってやつ。小山田に頼んで、駅に呼び出したから」
「……はっ?!」
A高校にいる小山田の友達って……宮田の事だよね?!
小山田に頼んで駅に呼び出したって、ええええええっ?!
「ちょ、な、何でそんな事……!」
「何でって、ガツンと言ってやれよ。この前は言えなかったんだろ?」