「大神ちゃん、もう最強トリオだね。朱雀に龍にオオカミ!もう敵なしでしょ」
「あのねぇっ!誰がオオカミよっ?!」
ガンペイ君の言葉に、帰りの準備をしていた私はムッとする。
オオカミなんて、肉食系女子みたいで嫌なんだけどっ!
「響ー、帰るぞ」
朱雀の声で、私は慌てて立ち上がる。
「また明日ねーっ!」
私はガンペイ君に手を振ると、朱雀と龍斗がいる廊下へと走った。
「なーにガンペイと楽しそうに話してんだよ?」
「えー?」
朱雀の言葉に、わけもわからず聞き返すと、龍斗が隣でニヤニヤと笑う。
「あれ?朱雀、もしかしてヤキモチ?」
「は?ふざけんな。オレがヤキモチなんか妬くか」
吐き捨てるように答えると、早足で歩く朱雀。