「んじゃ、教室行こうぜ」
「そうだな。面白い物見たし」
朱雀が言うと、龍斗もウンウンとうなずく。
「響、行くぞ」
「あ、うん……!」
今回、私は朱雀や龍斗に負けたくなくて、一生懸命に勉強をしただけ。
別にこの結果に満足しているわけじゃない。
次回はきっと、普通クラスの子達は必死で勉強をして試験に臨んでくるはず。
私も頑張って、2年で特進Sクラスに入ってやるんだからっ!
「しっかし、オレってやっぱ頭よかったんだな。自分でビックリだ」
「俺も俺も。久々に試験前にしっかりやったから、しばらく教科書見たくねーな」
アハハと笑いながら歩く2人。



