今となっては、小山田が宮田に、言った事はでたらめだと弁解したって、A高校の彼らとの関係は何も変わらない。
お母さんが入学金を振り込み忘れて、入学できなかったのは事実だし。
また、私が1年F組ヤンキークラス所属なのも変わりない。
もう、どうでもいい。
そう思えるようになったのは、朱雀のおかげだよ……。
「別にいいけど。もう関わってこなければ」
「は、はいっ!」
小山田は立ち上がると、慌てて普通校舎の方へと逃げて行った。
ちなみに彼の順位は12位。
特進Sクラスという肩書きで油断していた1人かもしれない。



