「ちょっと……っ!」
小山田に反論しようとした私の肩を、朱雀がガシッとつかんだ。
あまりにその力が強くて、痛かった。
でも、朱雀の表情を見たら、何も言えなくなってしまった。
同じように龍斗の表情も冷たいものへとなっていく。
完全に、この人たちはこの2人を敵に回してしまった……。
そう思ったんだ……。
「そうか、そんなに悔しいか。F組に特進Sクラスが負けるなんて」
笑いながら朱雀が言うけれど、目は笑っていなくて、逆に怖い。
小山田はビクッとしたけれど、メガネをかけなおしてまた朱雀を真っ直ぐに見つめた。



