「F組がこんな上位にこれるわけがないだろう?!何か汚い手を使ったに違いないっ!」
狂ったように叫んだのは、すぐそばにいた小山田。
彼の目は怖いくらいに血走っている。
「おうおう。何だ何だ?この騒ぎはー?」
小山田の表情とは裏腹に、のんびりしたマヌケな声がした。
そちらを見ると、朱雀が空気を読まずに登校してきたところだった。
「そ、そうだっ!天堂が頼んだんだろっ?!理事長の孫だっていう権利を使って!」
「……あ?」
ビシッと指さして、叫ぶ小山田。
朱雀は不機嫌そうに小山田をにらむ。
「そうなんだろっ?!じゃなきゃ、この結果はおかしいっ!」



