「見て見て、響ちゃん。5位」
「……うおっ!」
楽しそうに掲示板を指さした龍斗。
その先に視線を移すと、5位に私の名前が書いてあった。
クラス名は『F』。
何と、ベスト5にF組から3人入ってしまったのだ。
「F組から3人って、ウソだろーっ?!」
「特進Sクラスより上って……」
納得のいかないような表情に変わっていく。
確かに、朱雀と龍斗はエスカレーター組であり、ほとんどの子が内部の子だろうから、2人の真の実力はこうだと知っている人は一応、納得しているだろう。
だけど、私は外部から来て、F組。
当然、納得できないはず。



